2019年8月1日から、男性として育児休暇を取得させてもらい、家事、育児について、自分なりに悩んだ点も多いため、少しでも悩んでしまう人の手助けとなる情報を客観的に渡せるように記載したいと思う。
育児休暇を取得して感じたことを極力、客観的に記載して行きたいと思う。
▪️会社業務と家事育児を比べてみた。
[業務の割当て]
・働く人の能力によって割り当てられるのが、会社業務
・親の能力に関わらず、一定の業務が発生するのが、育児家事
[作業員・従業員]
・2名以上がいる場合が多いのが、会社業務
・最大2名で対応するのが、家事育児
[業務時間]
・生産性を高めて決められた時間内に出力を出すのが、会社業務
・24時間いつでも泣かれたら対応するのが育児
[業務内容]
・達成感があり、工夫しやすいのが、会社業務
・単純作業が永遠に続くような気持ちになるのが、特に家事
【業務の割り当て】
・会社では、個人の能力に合わせ、管理職が各業務を割振る。
一方、家庭は、個人の能力に関わらず、親になった瞬間に業務が発生する。
・仕事では効果的に成果を出すために、マネジメントが必要である。
一方、家庭でもマネジメントがあった方が楽になるはずである。
上記は、ちょっと極端な書き方をしているため、ご容赦いただきたい。
■家庭マネジメントが難しい原因
【前提】
・職場において、部下の業務を管理しながら、自分の業務をこなす人をプレイングマネージャーと呼ぶ。
・家庭においては、夫に家事育児の指示を出しながら、家事育児を自分でこなす奥様が大多数を占めているのでは無いでしょうか。
※この状態は、家庭のプレイングマネージャーが奥様である状態です。
【家庭マネジメントが難しい原因】
会社と大きく違う点は、この通り。
①夜間に赤ちゃんが泣けば、対応が必要となり、寝不足状態に。
→適切な判断が難しくなる。
②核家族化が進む家庭の従業員は、1名もしくは2名であり、人手不足。
→対応しなければならず、体力が消耗。体力不足に。
①→②→①→②→ ・・・の悪循環で適切な判断が難しくなり、その結果、家庭がギクシャクし始める。
▪️家庭マネジメントを効果的に進める方法
会社で業務を管理する際に、何から始めるか?個人的に思う3つは、こちら。
・「現状の業務把握」
・「優先順位の確認」
・「作業人員の割当て」
これを男性が家庭でもやる場合には、何が必要か。
・「現状の業務把握」 → 全ての家事育児を一通り、一人でやってみる
・「優先順位の確認」 → 毎日、優先順位が変わることを理解する
・「作業人員の割当て」→ 家庭の作業員は最大2人のため、変更できない
◆この観点から、家事育児に取り組んだ結果わかったこと。
・家事育児の作業ボリューム
一人だけで全ての家事育児をやってみると、到底1日じゃ終わらない量であることを痛感する。優先順位をつけないと、回らなくなってしまう。これが分かるようになるだけで、自分が完璧を求めなくなる。
※そもそも、家事育児に完璧なんてものはないことを体で理解する。
・家事育児の優先順位は、お互いに話し合ってすり合わせる必要がある。
男性は、脳の構造として任せられた家事をきっちりやる動物だ。ただ、それが本当に必要なタイミングの場合には、奥様の手助けとして効果的なのだが、タイミングが悪いと他の育児家事の作業が終わらなくなってしまう。しかも、任された仕事をこなした男性は、満足気になるのだ(脳の構造上、誰でもそうなる)。その時に、「今じゃないよ」っと奥様から言われると、家族を思って行動したにも関わらず、そんなことを言われたら、男性は面白くない。
単発で家事育児を依頼されている状態では、家庭の業務の全体像が把握できないため仕方ないことであるが、「今日、何をどこまで実施する予定か?」をすり合わせておくと、認識の差が生まれなず、全般的に前に進めるのではないでしょうか。
・時間短縮をするためには、並列作業ができる家事育児を認識する必要がある。
例えば、「煮物洗い」食器洗いをする前に、食材を切って、鍋に入れて煮込みながら、洗い物を行えば、1品を作りながら、食器洗いを進められる。などなど。
結論としては、家庭マネジメントを効果的にするためには、
・一通り、家事育児経験すること
・一緒に、優先順位を確認してみること
・従業員が2名であるため、完璧を求めすぎないこと
これができるようになってから、随分と気楽になれました。
会社でできることは、きっと家でも活かせると思います。
今の時代背景として、核家族化が進む社会では自分の両親に頼れる機会自体が減っている。会社の上司が子供だった時の時代背景と、今の時代で子供を持つことのバックアップ体制が全然違うようにも感じる。今でこそ、里帰り出産という形で妻の実家にお世話になったが、今後の世の中のことを考えていくと、70歳までの定年延長となり、自分の孫ができた際に、産後の手伝いができない世の中もくる。
今、育児休暇が推奨されている時代。自身とパートナーとの生活、子供の人生と向き合い、守るために、育児休暇を取得できた方に参考にしてもらいたく、記事にしました。